仮想同窓会Ⅱ

箱を開けるたび、「はて、どちら様でしたか…(滝汗)」というようなことが起きている。

生活スペースを整えるべく休日のたびに奮闘しているのだけれど、
行き場のなくなった誰彼の、定位置を決める作業に疲弊している。

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こうしてみてみると、生活必需品というのは非常に少なくて済むのではないか、という気がする。
「趣味」と称して買い漁ったモノたちが、いたるところにあふれている。

入り組んだ路地裏の、猫一匹ようやく通り抜けられるようなスペースに、
行き場のなくなったモノたちを押し込む。
目の前から消えれば、きっとそれは再び活躍の場を失うと、分かっているのだけれど。

***

もう、10年以上愛読しているブログに「自分達の手や心が行き届く範囲で暮らせたら・・・」という一文を見つけ、ハッとする。

私は自分の持ち物さえ把握できておらず、かつて胸をときめかせた初恋の人に再会しても、
失われた興味、あるいは美化された思い出に、その人と気づけずにいる。

いつか使うかも、また要る時が来るかも、もう手に入らないものだから、等々。
手放せない理由を挙げてはみるのだけれど、もしも私が独り身になった時、
その初恋の人ともう一度並んで歩いてみたいとは、きっと思わないだろうな、と思う。


人は恋愛をやめるとき「あの人は変わってしまった」と相手をなじるのだけれど、
そういう私の方が変わってしまったと気づく、仮想同窓会。

私の心にも、物理的な箱にも、もうかつての恋人たちを納める場所は無くなっていた。
また少し、身軽になって新しい明日を迎えに行こう。
















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by noburinng | 2017-04-22 15:23 | 暮*kurashi | Comments(0)

今日もいい風が吹いている。


by のぶりん
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