玄冬とは何ぞや。

近頃読んだ本の帯に「玄冬小説」というような文字が刷られていた。

恥ずかしながらわたくしは、それまで「玄冬」という言葉を
人の年齢(世代)に例えることを知りませんでした(滝汗)。


2018-2-4(2018c7) おらおらでひとりいぐも/若竹千佐子/河出書房新社

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人はみんな一人で生まれ、一人で死んでいく。
途中で関わる人たちはいるものの、それでも人は一人ですよ。
というようなことを、わたくしはこの本から読み取りました。

「見守る」というのがキーワードかな、と思います。
自分の心の帰る場所、それは自分がそこへ帰る(心だけでも)ことで、
自分が安定を得るのであって、実際にその帰る場所なり(人、物など心の拠り所とするもの)が、
自分に対して何かをしてくれることを期待するものではない、ということ。

他者に望むのではなくて、自分で心の中にその場所を作る。
上手く言えないのだけれど、そんな感じです。

奇しくもたまたま読み返したこの本に、それを示唆するような下りがありました。

2018-2-5(2018c8)海からの贈物/アン・モロー・リンドバーグ/吉田健一(訳)/新潮文庫

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我々が誰かを愛していても、その人間を同じ具合にいつも愛しているわけではない。
そんなことはできなくて、それができる振りをするのは嘘である。

~中略~

所有するのが安全なのではなくて、それは要求したり、期待したり、希望したりさえも
しないことでなければならない。人間的な関係の保証は昔に郷愁を覚えて振り返ってみたり、
未来に恐怖を感じたり、期待をかけたりすることにはなくて、それは現在に生き、
現在の状態をそのまま受け入れることにしかない。

この本に出合ったのは30代の初めですけれど、読み返すたびに新しい発見があります。
これは「たこぶね」という章からの引用ですけれど、今回初めて読むような気にさせられました。

排他的になるのではなく、共同体の中に身を置きながらも、
他者に依存したり、支配したりする関係をやめる。
若い頃から常に「自分発」の生き方を心がけるのが、
いくつになってもシアワセでいられる秘訣かな、と思います。

人生の冬の時代に入ったら、のんびりと若い頃に蓄えた薪を暖炉にくべながら、
自分の好きなことを楽しめるだけ、楽しむ。
来るものは拒まず、去る者は追わず。
お互いのパーソナルバブルがくっつきすぎると壊れてしまうので、
その距離感は若い頃の学びを参考に、きっとスマートに生きられるはず。



「海からの贈物」と佐藤雅子さんの「季節のうた」は、毎年読み返してみたい本にリストアップしました。





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by noburinng | 2018-02-25 12:28 | 暮*kurashi

器を愛する友人が、上海土産に湖心亭で、こんな可愛いポットを買ってきてくれました♪

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ガラスフェチ、ポットフェチのわたくしとしては、もう、これ以上のものはないくらい可愛い。
頬ずりしたい衝動を、じっと抑えて愛でています(笑)。

いつかも書いたかも知れないのだけれど、ガラスは曇りの日に撮った方が美しい。
ガラスのもったりとした「温かみ」が出ると思うから。

もともとガラスは熱いのです。
そんなところを「おすまし」して、クールにふるまっているところが大好きです。(←変な人)

お隣に写っているのは蓋椀で、1,2年前に友達のブログで見て
可愛いな~と思っていたところ、なんと現行品が売っているサイトを掘り当てたので、
わたくしも真似して家族分買ってみました。

中国茶器って、可愛いですね。
実はわたくしも、カナダのチャイナタウンで朝飲茶をした帰り道、1セット買っているのですが、
そのうちそれも引っ張り出してみようと思います。

ルピシエが雨後の筍のように各地にでき始めた頃は、
かなり中国茶寄りの販売をしていたような気がしていて、
その頃も中国茶器は静かなブームだったような記憶があります。
当時住んでいたたまプラーザ界隈で、わたくしも最初の中国茶器セットを買いました。
それが多分16~7年前の話し。今はルピシアというのですね。


中国茶器も色々見ていたら、とても奥が深いです。
欲しいセットができてしまいました。
が。我が家、これから劇的に多忙を極めそうなので、
落ち着いて家の中も静かになってから、ゆっくり吟味して買おうと思っています。
あくまでも、購入前提(笑)。

だって、こんな可愛い高級チョコレートみたいな花茶のお土産も、
件の友人からいただいたので♪

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ゆっくり飲める日を楽しみに、仕事に励みます~。




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by noburinng | 2018-02-25 10:44 | 器* | Comments(2)

お弁当を作る士気が鈍っているので、起爆剤を投入。

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普通に買ったら高いけど、そこはホレ。蛇の道は蛇。
雑貨の山の中からこういうものを発掘するのは、
かなり楽しい。

書類の山の中から、突破口の1枚を見つけ出すのに似ている(かも)。

不味いと言いながら社食で食べてないで、
今週は頑張って弁当を作ってみよう。






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by noburinng | 2018-02-19 07:45 | 器*

「しんがり」を読み終わりました。

2018-2-3(2018-c-6) しんがり 山一証券 最後の12人 清武英利 講談社+α文庫

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山一証券廃業の記者会見は、当時もかなり衝撃的だったので、
子育てに追われていたわたくしも、印象に残っています。
日本の終身雇用の瓦解、などと新聞で書かれていたような気もしますが、
本当にそんな世の中になりました。

廃業に直面した方々のことを思うと、安易なことは書けませんが、
あれから日本はコンプライアンスなどが取りざたされ、
内部監査なども厳しく機能するようになっていったように思いますが、
まだまだ他部門と監査側の温度差というのはあるような気がしています。

わたくしは、企画室や戦略室にいた時代もあったので、
双方の立場が分かると言ったら変ですが、それぞれの立場を考えると難しいなぁと思うことも度々あります。
しかし、内部監査は誤りを是正するためにあって、決して誤りを糾弾するためにあるのではないということを、
もっと理解してもらえるといいなぁと思っています。

「しんがり」を読み終わり、方丈記を読んでみたい気になっています。









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by noburinng | 2018-02-18 11:12 | 暮*kurashi

ピンクの似合うお年頃。

「ピンクの似合うお年頃」というフレーズは、わたくしがまだ20代の頃、
ファッション誌か何かに掲載されていたエッセイの一文だったと記憶しています。
加齢とともに、華やかな装いを意識する欧米のマダムたち。
年をとったら、わたくしもこんなふうになりたいなぁと、パリやミラノのマダムたちの特集を
うっとりと眺めながら思ったものです。

多分、もう10年以上前に、まだ日本にJ Crew があった頃に購入した
ピンクのシルクのセーターは、そういう意味でも最近活躍しています。
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今週、チームのみんなに好評だった組み合わせも、J Crew のセーターが入っていました。
そろそろわたくしも、ピンクの似合うお年頃デスネ(´▽`*)。

***

先週の連休は何やら慌ただしく終わり、全く休んだ気がしなかったので、
今週はのんびりしたいなぁと思っています。

夫も不在で、何のイベントもなく過ぎたバレンタインデー。
昨日は自分へのバレンタインギフトを買いました。

以前買ったボディークリームとお揃いの香水と、
チャンスのボディークリーム。

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チャンスって、シャネルの香水の中ではかなり可愛い香り。
一時流行りすぎて、今までつける機会が無かったのだけれど、
改めて、邪魔にならないいい香りだなぁと。

ロクシタンは何やらキャンペーン中で、石鹸のプレゼントがありました。
石鹸はドロワーシート代わりに使おう。
そして、シャネルも新しいフェイスオイルが昨日発売で、
さっぱり目のこのオイルも買ってみました。

以前買ったサブリマージュのオイルは、この冬本当に大活躍。
わたくしの状態では、12時間乾燥を感じずに過ごせます。
乾かないって、こういうことね~、というのを実感しています。


さて、今日は色々注文してあったものを受け取ったら、
お友達に会いにお出かけ~♪
自分もだんだん年をとってゆくし、高齢の親を抱えて「また今度ね」というのが
どれくらいの確率で実現されるか、というのを最近よく考えるようになりました。

全ての巡り合わせが「今がチャンス!」のような気がする今日この頃です(笑)。
時間は戻らない、止められない、貯められない。
だから大切に、今日を一生懸命に。

そして自分を愛すこと、他人に寛大であること。
楽しく歳を重ねる秘訣は、その時々に応じて色々ありそうです。







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by noburinng | 2018-02-17 11:02 | 衣* | Comments(0)

先日、某所でツヴィリングのポットがお安くなっていたので、購入しました。

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我が家のコーヒーメーカーは保温しないものなので、
朝、人数分のコーヒーを淹れても、起床時間がまちまちな日は、
結構無駄になってしまうことが多かったので、
こういうポットを探していたのですよ~。

実は以前、ステルトンの白を使用していましたが、大きすぎて邪魔なのと
デザイン的に無駄が無さ過ぎて面白味がないので、処分してしまいました。
お気に入りが見つかって、これでようやくコーヒーを無駄なく飲めまする。

そしてまた、中を洗うのはリーデルのこの子たち。

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本来はデキャンタを洗うものだけれど、しょっちゅう使うわけではない
デキャンタのためだけにスタンバるのは勿体ないので、
ポット洗いにガンガン使っています。大変衛生的で優秀です。

***

結局同じような系譜が好きなんだなぁと思う。

Vintage Stanly Patent #D.69311

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バックスタンプによれば、1933年から1965年にかけて作られていたものらしい。

特に用途があるわけではないのだけれど、美しいフォルムが好きで捨てずにあります。
強いて言えば、水差し。容量も少なく、中栓が無いので保温、保冷にも不向き。
いつか、夫婦二人になった時、レモンウォーターを容れて昼下がりの食卓に。
な~んて妄想しています。





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by noburinng | 2018-02-11 10:44 | 器* | Comments(2)

のんびりと。

家族の誰も家にいない日に、
のんびりと夕暮れ時に散歩する。
うっとりするくらい、贅沢な時間だ。

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いつもの街角も、違う景色に見える。
昼と夜が入れ替わる時間は、街の表情も入れ替わるようだ。

「誰そ彼(黄昏)時」とか「逢魔が時(大禍時)」とか言うと、
中学生の頃に習いましたが、美しい日本語ですね。

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小さな子供を自転車に乗せたお母さんが、わたくしを颯爽と追い越してゆく。
仕事帰りに風を切ってペダルをこぐ後ろ姿は、一生懸命な若さに溢れている。

ぼんやりと二人を見送りながら、不自由な日々を煩わしいと思いつつも、
待つ人のいる日々を、ありがたくも愛おしくも思い直す。
週末は何か美味しいものを作ろう(かな・笑)。

***

息子に乞われて中華風ちまきなど、一緒に作る。


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まさか、娘より先に息子に調理の指導を乞われるとは(苦笑)。

実家の母は、何につけても共同作業というのを極端に嫌がる人だったので、
わたくしは今、逆の立場で一緒に作る楽しさを味わっています。

***

先日、佐藤雅子さんの「季節のうた」をご紹介したあと、
今もまだ売っているかしら?とAmazonを覗いてみたら、
なんと単行本が出ていました。

手軽な携帯用として購入し、またじっくりと読み直しました。
これからは、バイブルとして気軽に開けます。

2018-2-2(2018c5) 季節のうた 佐藤雅子 河出文庫

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改めて考えてみると、わたくしは食べ物の話が出てくる本が好きみたいです。
自分では大したものも作れないのだけれど、だからこその憧れというのもあって。

この本に出てくるお庭で作る燻製や、色々なジャムや保存食、
そして日々の暮らしの工夫は、今読んでも全く新鮮です。
とても明治生まれの方のお料理とは思えない。
しかも、それがお母さまやお姑さまから教わったものというのが更に驚きです。

何でも手に入る時代に生まれているわたくしは、
物のない時代のことは想像もつかないのだけれど、
昔の人は、お金のあるなしにかかわらず、
物を大事に生きていたのだなぁと改めて敬服した次第です。

戦時中、女学生だった姑と、
戦後の教育を受けて育った実家の母は、
物に対する考え方もかなり違うので、
やはりあの辺りが線引きの時代なのかなぁとも思ったりもしました。

最初読んだときとは、また違った感想が持てたような気がした、今回の再読でした。







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by noburinng | 2018-02-10 23:44 | 食* | Comments(0)

最近の色々。

梅の実ひじきが届いたら、中に小さなハートの折り紙。

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嬉しいねぇ、こういうの。なんてことないんだけど、このひと手間が。
不肖わたくしも、ハートの折すじをたどって一つ折ってみました。

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はっ!デカすぎ(滝汗)。

こういうものは、邪魔にならない大きさがいい。
何事も過ぎたるは及ばざるがごとし。
親切も大きすぎると単なるお節介なのと一緒ね。

梅の実ひじきの販売元、やるな。
加減を知ってる(笑)。

***

「妻が椎茸だったころ」を読み終わりました。

2018-2-1(2018c4)  妻が椎茸だったころ(2018/1/28-2/4) 中島京子 講談社文庫

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大笑いするはずではないのかも知れないんだけれど、
わたくしは大笑いしてしまいました。夜中に。
幸い夫は留守だったので、思う存分笑いました。
特に表題作。お料理の先生の告白が素晴らしくいい!
そして、あり得そうだと思わせてしまう中島京子の筆力。

他の作品も、それぞれ良かったですが、わたくしはこの
シイタケと、それからハクビシンの話しが特に良かったです。

思い込んだ人を描かせたら、この人は最高。
タキちゃんとか、同じ系譜ね。

***

食パンをくりぬき、そこに卵を落とし、吾人知れず悦に入る、の図。

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なんて不精なアサゴハン。ひひひ。しかも失敗。
くり抜きの穴が大きすぎたので、サイズ研究の余地あり。

というか、そういうことの研究より、もっと他に
改善するべきことがありそうな気がする我が家の食卓。


などといった調子で楽しく暮らしています。
今日は年度末前の超繁忙期前に、休みを取ってぼんやりしました。
超繁忙期中に壊れないよう、頑張らないことを頑張っているところです。




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by noburinng | 2018-02-08 18:30 | 暮*kurashi | Comments(2)

調って、整える。

夜更かしをしない週末は、惰眠を貪らない週末。
結局、眠っている時間は大して変わらず、
質の低下が疑われる。

昼近い時間に起きた時の、無力感ったら、ない。

***


ドラッグストアに売っている、パック詰めの生野菜を恐る恐る買ってみる。
ホールで売ってる野菜は、高騰中。
だけど、このパック野菜の値段は変わらない。

アメリカのスーパーマーケットにも
「Ready to eat」って書かれた切り野菜が売っていたっけ。

今日はそれでコールスローサラダを作って、久々にサラダを食べました。
(もともと生野菜は好きじゃないので)

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***

昨日は節分でしたね。
ようやく、色々なことが改まった気がします。
今年は週末ということもあり、夫が在宅。
久々にアルジによる豆まきが行われました(笑)。

年の数だけ食べるのは無理なので、豆茶にして飲む。
そうだ、友達に貰った落花生も食べなくっちゃ♪


転職して2ヶ月が経ちました。
仕事と生活のリズムは、9割がた目標値に近づきました。

そのおかげか体調も、この週末で一気に整った気がします。

何だか新しいことが始まりそうで、わくわくします(笑)。
図太く、正しく、能天気に、明日からまた頑張ろう~♪








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by noburinng | 2018-02-04 10:33 | 暮*kurashi | Comments(0)

Obsession で ない暮らし。

まともな時間に起き、人々を送り出した後、
自分一人、残ったご飯でおにぎりを作る。

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朝は、本当に食べられない。
お腹が空くのは、だいたい11時近く。
どうしてなんだろうね。

***

エアポケットに揉まれるように日々が過ぎている。
おかしなもので、そういう只中にいると、
何かこう、普通の日常の切れ端でもいいから握っておきたくなる。
電車のつり革みたいに。

調理は自分を日常に留める特効薬のような気がする。
先週から「献立表」を復活させた。
時間も材料も、無駄がなくて大変ヨロシイ感じです。

***

一時「ていねいな暮らし」というのがオブセッション的に
流行していたような気がするのだけれど、
アレは一体どうなったのだろう?

わたくしは達人たちのブログを感嘆とともに拝見していた。
しかし、自分の生活とあまりにも乖離しているので、
そのうち、興味そのものがなくなってしまった。

空箱をいくら集めても、空箱のままなのだ。
中に何か入ることは絶対にない。
ということで、早々に「ていねいな暮らし」を目指すのを諦めたのだった。

しかし、そんな不肖わたくしにも、尊敬する人はいて、
こんな力まない、自然体の「ていねいな暮らし」には憧れる。

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それは「ていねいな暮らし」を目指したものではなくて、
結果的に「そうなっている」という暮らし。

お城のように外堀を固めるわけでもなく、
箱庭のように作り込むでもない、
延々と続く、普通の日々の積み重ね。

時代的なことももちろんあるとは思うのだけれど、
中に掲載されている写真は、今のようなおしゃれな感じは全然ない。
お台所もごくごく普通だし、凝った盛りつけがあるわけでもないのだけれど、
普通の暮らしの中にある、「家族と自分のため」に整える生活が詰まっている。
改めて「暮らし」の意味を考えるきっかけになった1冊。

日々の生活は、包装紙やリボンより、中身が大事。


以前、どこかで紹介しているかもしれないのだけれど、
わたくしの所有する3冊は、1995年以降の復刻版です。

最近の疲労困憊三歩前(!)の自分に、この本をパララと読んで
佐藤さんの暮しから、プラスのエネルギーを貰ったところです。

さて、お洗濯も終わったし、次はお片づけ~♪









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by noburinng | 2018-02-03 12:49 | 暮*kurashi