色は匂へど * 夜桜

ひっそりと水辺に佇む夜桜は、気品に満ちている。

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水音と、湿り気を帯びた夜気に包まれて、
心の澱も雲散霧消、夜気の中へ消えてゆく。

色は匂えど散りぬるを

我が世誰ぞ常ならむ

有為の奥山今日越えて

浅き夢見し酔ひもせず

水辺にサクラが多いのは、その根の力で川の決壊を防ぐため、
と京都の観光タクシーの運転手さんが教えて下さいましたが、
あるいはその、決壊によって川の向こう側の世界に、
無理やり連れ去られた方々の、鎮魂のためにあるのかも知れません。

人気(ひとけ)の無い川べりで夜桜を見ていたら、
件のいろは歌がぼんやりと脳裏に。

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サクラもヒトも世の中も、永遠ではないのだなぁ、なんて。


***

これは2月に読みました。
もう一つの芥川賞よりも、私はこちらの方が好きなタイプの文体。

長雨で川が泥を運んでくるところから物語は始まる。

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記憶は行きつ戻りつ。私たちの暮らしも、過去からの泥なしでは語れない。

そして、これは3月に。

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この本に綴られていない、欄外のお二人のほうが、
本当はもっと自然で素敵なのではないかと拝察。


サクラも今週末がピークでしょうか。
花粉症の方々は辛い季節ですが、皆さま どうぞお大事に。
そして、良い週末を。










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by noburinng | 2018-03-31 00:39 | 漫歩*sozoroaruki

寄り添うひと時。

散らずに待っていてくれました。

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サクラの盛りは、短いから余計に美しいのかも知れません。

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石垣とサクラ、というのは大好きな組み合わせ。

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そして、水辺とサクラの組み合わせも。

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満開のあとは、花筏。
それまで居られないのが残念だけど。


日本語って、美しいですね。


名古屋城と名城公園にて(2018年3月28日)

***

昨日、仕事帰りに久しぶりに書店に寄りました。

写真とともに谷崎の言葉の世界を楽しむ、こんな本を発見!

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言葉だけで読んだときも良かったけれど、
写真がプラスされた、この本も とても良かった。

更に、とかいうのではなく、言葉と写真がしっくり合う、というのでもない。
別々に、というのでも、もちろんない。
言葉と写真の自然な一体感というのも安っぽい表現で、お互いに邪魔せずに寄り添うというのかな。


本は手に取って、その時々の心に寄り添う言葉を探すのが楽しい作業。
ずっと、そんなことを忘れていました。


賢人の書評を退け、自分に語り掛ける背表紙を求めて文字の海に。
もう一度出かけてみよう、花筏ならぬ自分好みの文字筏に乗りに。







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by noburinng | 2018-03-30 10:19 | 漫歩*sozoroaruki | Comments(0)

行ってきます♪

ちょっと、そこまで行ってきます。

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サクラに間に合うと、いいな。
いやいや、本題はそこではないのだけれど(笑)。

旅のお供は米原万里のエッセイで。

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エッセイは、夢中になってもくたびれないから。


段々と、飛行機の旅が面倒になってきて、
若い頃、もっともっと海外に行っておけばよかったな、なんて。

もうきっと、砂漠やオーロラなんて、見ることはないのだろうな。
若い頃は、そういうところに興味が無かったことが残念だ。

今日は気楽な列車旅。
駅弁でも食べながらのんびりと♪






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by noburinng | 2018-03-27 12:36 | 漫歩*sozoroaruki

流れゆく先。

10年ぐらい前の、クウネルの本を見ていたら、
ガラスのケトルが載っていて、ドキドキ。

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そして好きな物は変わってないと、苦笑い。

これは色々な方々のお台所を集めた本なのだけれど、
今どきのモデルハウス風なお台所ではなく、
人の生活の息吹が感じられる、お台所が満載。

好みの問題ではあるのだけれど、わたくしは生活の場は
生活感があった方が好き。
毎日ホテルで暮らしてるわけじゃ、ないんだから。

ところで、普通の主婦が、ご飯をよそうおしゃもじを、20本持っていたら、
それは驚くかも知れない。
でも、手持ちのおしゃもじの、2本のうちの1本が減ったところで、
空間的にはどうってことないと思うわたくしは、
きっとお片付け落第生なんだろうなぁと、改めて思う今日この頃。
そういうところから、地道に取捨をしなくちゃいけないのだろうね、最近は。

そう思うと、シンプルって とてつもなく大変って気がしてくる。
そんな風にして作るシンプルって、本当に居心地がいいんだろうか、とか。
そもそもシンプルって?とか。勝手に妄想してやさぐれたり(笑)。

わたくしは機能的でゆったりしたホテルや、美しい設えの旅館が好きだけれど、
あれは人がやってくれて、たまに行くから寛げる気がしている。

***

しかし、落第生をかたって笑っている場合でもないので、
昨日は本を一気に片づけました。

まぁ、本当にこんなことばっかりやっているわたくしは、おバカさん。
もう、通販で本を買うのはやめよう!と思ってみる。

本を参考にして何かをやるような仕事をしているわけではないので、
火急に本が要ることなんてないわけで、ちょっとその、身についてしまった習慣を、
改めてみることは必要かもね、と思う。

誰かが面白いと言ったからといって、自分にも面白いとは限らない。
「読みたい」の前に、「欲しい」が出しゃばらないように、
自分の心の重心を、ほんの少しずらしてみよう。

これはきっと、他のことにも言えるんじゃないか。

その時々の暮らしのスタイルにも流行があるのかも知れないけれど、
自分の流れ行く先は、自分の心のパドリングにかかっている、と思う。





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by noburinng | 2018-03-26 08:00 | 暮*kurashi | Comments(3)

久々にアイロンをかけ、ようやくナプキン代わりのハンカチが揃いましたyo。

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久々すぎて、何だか肩凝った~。
調子に乗って、逆側からmo~(笑)。

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これで紙ナプキンしか出てこない店で、ボトリと食べ物を膝に落としても大丈夫。(←えっ??)

***

アイロンは嫌いじゃないんだけれど、何というかエキストラな家事という感じで、
心に余裕がないと、出来る気がしない(わたくしの場合)。
のびてゆくシワを見るのは、かなりの達成感。

タオルのハンカチはタオルのハンカチ、薄いハンカチは薄いハンカチ。
それぞれ用途が違うので、こうなっていると安心だ。

玄関の上がり框の脇に置いた抽斗にセット。
これで「ぎゃ~、ハンカチ忘れた!」と慌ただしい朝に、
靴を脱いだり履いたりしなくてもOK。
前の晩から準備しておく、という選択肢はないのだろうか?
と思うのだけれど、前の晩からハンカチを、バッグに入れておくのが嫌なんだ。
バッグって、中の掃除ができないからね。

いやいや、良かった良かった。

日々の暮らしって、こういうことが延々と続くことなんだな~、きっと。
ちょっとのことで、すごい安心感。なんてね。



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by noburinng | 2018-03-25 21:09 | 暮*kurashi | Comments(2)

玄関を入って。

本棚を一架、息子に譲り、わたくしの本は寝室にあふれている。
玄関に移動したこの収納具に、わたくしの本を押し込む予定。

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それにしたって、少し整理しないととても収まらない。
今、我が家はパズルのピースのごとく、家具があっちへ行ったり、こっちへ来たり。
もう少し、選別して何かを減らす必要があるのかなぁと思っているところです。

ついでに長らく放置していた小さな額を、ようやく飾りました。
約1年ぶり。
中身はNJのアンティークショップで買った、
デンマークのコースターです。
フェアリーテイルっぽくて可愛い。

ランプの間の皿は、コインブラ陶器(コニンブリガ焼き、と書いてあるサイトも)。

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ポルトガル製のハンドペイントです。
こちらも何だか絵本の挿絵みたいで、お気に入り。

お皿は豆のさやみたいで、豆みたいなくぼみが三つ。
レリッシュボウルでも置くのか、あるいはキャンドルホルダーか。
よく分からないけど、ま、いっか。

***

こうしてみると、引っ越してきてからというもの、
ろくに片付けもしていなかったのだな、と思う。

昨日から大量の書類をシュレッダーにかけていて、
仕事でも年度替わりの書類の整理をしたばかりなのに、
家でも書類の整理に追われているのが可笑しい。

家の場合は「書類」というより、ほとんど選別を怠っていたゴミ。
娘(大学生)の中学合格通知や入学手続き書類などもあり、笑っちゃう。
「取っておく」というより、「捨てるのを忘れていた」という感じ。

いやはや、紙は旬を過ぎたら、瞬く間にただのゴミですね。





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by noburinng | 2018-03-25 08:00 | 暮*kurashi | Comments(2)

やっぱりダメだった。

直前になって思い直し、やはり捨てられなかった学習机。
父の形見と思って、あちこち連れまわしている。

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上に載っていた、本棚だけ処分しました。

そして夫の書斎スペースを確保するべく、他の物を処分。
わたくしの机は寝室の反対側、南西の角に持ってきました。
夫の机は、今までわたくしの机を置いてあった東南の角へ。

南西側の方が、長く自然光が入ることに改めて気づき、ラッキー。
これなら、ここで刺繍やお裁縫をすることもできる。

やはり自分のスタッフは、一箇所に集めておかないと、
あれこれ探したり集めたりしているうちにくたびれちゃう。

ということで遅いお昼を食べて、また お片付けを頑張ろう!





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by noburinng | 2018-03-24 14:14 | 暮*kurashi | Comments(0)

クロテッドクリーム。

今日はよく晴れて、久々に爽快です。

最近、JR の方の最寄り駅のビルに、スコーン屋さんが入りました。
わたくしが頼りにしていたベーグル屋さんが撤退した後に入った、
というのが悲しいのですが、商業的に成功しなかったのかな?

わたくしが頼りにしている店は、撤退してしまうことが多くて、
自分が世間とずれている気がして、何となく悲しい気分になるのだけれど(汗)。

それはさておき、今あるスコーン屋さんも、贔屓にしています。
撤退しないで頑張ってね!

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今朝はパンの代わりに、主食はスコーンを食べました。

息子とわたくしは、クロテッドクリームのクロットのところが好きなので、
いつも静かな火花が散る(笑)。夫と娘はこだわらないタイプ。
ボンヌママンのブルーベリージャムに、たっぷりクロットを塗りつけて食べました。

久々に食べたボンヌママンのジャム。前からこんなに甘かったかな?なんて。
加齢のせいか、また少し味覚が変わってきたような気がする今日この頃。
色々なものが、非常に薄味になってきたと子供たちから注進が。
日本に帰って来たばかりの頃、味覚障害になったことがあったので、
またそれではないかと、びっくりしたみたい。今度は違うから大丈夫。

そのうち、なんでも一振りの塩で食べられるようになるかも(笑)。





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by noburinng | 2018-03-24 09:54 | 食* | Comments(4)

シリアル団子。

子供たちがエレメンタリーやミドルの頃は、ヘルシースナックといえば、シリアルバーでした。
わたくしは、てっきりフルーツや野菜スティックなどを想像していたんですが、
その他にもチップスやポップコーン、キャンディーコートしていないシリアルバー、
なんていうのが、ヘルシースナックとして新年度のお手紙の但し書きに書いてありました。

今日はフルグラをキャンディー(チョコレートも大くくりでキャンディーという)コートして、
なんちゃってシリアルバーを作りました。バーというより団子だな。

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会社でちょっと小腹の空いたとき、ぱくりと一口で食べられるように。


【材料】ミニカップ24個分
①ロッテガーナ4枚(200g)
②カルビーフルグラ大匙14杯
③1㎝ぐらいの小ぶりのマシュマロ大匙6杯
④お弁当用の小さなカップ(底面直径約2.5㎝)
⑤ムジのデザートスプーン(掬う時の大きさ目安)

日本のシリアルバーは高いのでびっくり。
クエーカーズやネイチャーバレーのシリアルバーが懐かしい。

そうそう、久しぶりに湯煎をしようと思ったら、どうやらダブルボイラーを捨てちゃったみたい。
ま、電子レンジでもできるから。しかも、我が家IHだから、ガラスの鍋は使えるのかどうか。
こうしてどんどん生活を取り巻く環境も変わって行くんだなぁと、何かお門違いの感慨深さ(笑)。

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結局、なくても間に合うものは、狭い家にはなくてもいいのだ、と思ったりする。
あとは、趣味と実用の線引きを、どのあたりでするのかってことなのかなぁ、と。

*友達が、このシリアル団子に「お彼岸ロッキーロード」という名前を付けてくれました。ふふ、可愛い♪

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お彼岸の中日に作って、写真ではちょっと見「牡丹餅」に見えるから。
雷おこし、ってのもあったね。あれが日本のシリアルバーかな?
おぉ、大発見!!

今度浅草に行ったら、常盤堂で買って来なくっちゃ。


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by noburinng | 2018-03-23 08:00 | 食* | Comments(0)

食器の改廃をして、眠っていた食器を使えるようになってきました。


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シノワズリー好きは変わってないです。
シノワズリーときたら、この翡翠色の食器の出番(というか、他で使いにくい)。
載ってるのは月餅ではなくシュークリームです。

この、アジアンソングのフルセットがあったら素敵だと、かつて思ったこともありましたが、
実際、さぞ煩いテーブルになるだろうな、と今は思う。

写真では分かりにくいのだけれど、このアジアンソングは磁器にありがちな真っ白ではなく、
象牙色なところがとても気に入っています。
なんか、フォークが全然お皿に合ってなくて、悲しい。

全身角とかべっ甲の、デザートフォークが欲しいと思う今日この頃。





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by noburinng | 2018-03-22 08:00 | 器* | Comments(0)